Bangalore
1996 秋冬 オートクチュール「パッション アンディエンヌ」コレクション
ジャンフランコ・フェレは、自身最後となるオートクチュールショーで、「パッション アンディエンヌ」と銘打ったコレクションを発表。インドの色彩や秘められた財宝を着想源に、クチュリエが70年代に度々訪れたインドをオマージュしてデザインしたものでした。このカラフルなオデッセイでは、あらゆる過剰さに満ちた、想像上の東洋への愛が表現されていました。
東洋から西洋へ。このコレクションはフランスのクチュールの幾何学的でクラシックなデザイン、そしてインド伝統のきらびやかな色づかいとゴールドの刺繍を融合させたものです。
「ヒマラヤ」「シャンデルナゴル」「ラホール」「ベナレス」といったデザインで示されているとおり、インドはクリスチャン・ディオールのインスピレーションの源でもありました。
ジャンフランコ・フェレの多彩なインスピレーション源を見事に組み合わせた「バンガロール」スーツ。彼は、オートクチュール スーツのコードと構造に従いました。インドの伝統的なファブリックを思わせるパターンをあしらったシルクジャカードは、ローズウッド、アーモンド、ローヤルレッドの色調でセレクトされ、ゴールドの糸でアクセントが添えられました。
コレクションショーでは、サリーをイメージして、頭の周りでドレープを描く軽やかなヴェールと組み合わされました。これは、インドの伝統衣装から影響を受けた同コレクションの他のモデルでも同じ演出がなされました。
© Laziz Hamani ; Guy Marineau ; © Association Willy Maywald/ADAGP, Paris 2022 ; © All rights reserved