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ストックルーム

モンテーニュ通り32番地の中庭に位置するストックルームは、クチュールメゾンの「ワンダーランド」でした。

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クリスチャン・ディオール。1950年頃、ストックルームにて。

モンテーニュ通り32番地の中庭に位置するストックルームは、クチュールメゾンの「ワンダーランド」。プロトタイプ製作に使われた最高級ファブリックのロール、バイヤーやフィッティング中のお客様のための未完成のウェアのほか、ゴム、ファスナー、ボタンといった、ありとあらゆる服飾小物が収められていました。

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再びクリスチャン・ディオールの言葉を借りて、「ファブリック アドベンチャー」についてご説明します。この冒険はコレクションの2か月前に始まります。メーカーはアポイントメントを取ってモンテーニュ通りに来訪し、次のシーズンのためのファブリックを提案します。
「彼らはパリ、ロンドン、ルーベ、リヨン、ミラノ、チューリッヒをはじめとする世界各地の都市からやって来て、フランドル地方の上質な素材から、美しいオリエンタルシルクまで、さまざまな製品を提案するのです」
クリスチャン・ディオール、『Dior by Dior』、1958年
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1950年頃、モデルのルネ・ブルトンが着用するドレスのディテールを指し示すクリスチャン・ディオール。

数日のうちに、クチュリエ、マダム レイモンデ、クチュリエの2人のデザイナー、そしてストックルームのスタッフは、12,000以上の生地見本を確認しました。各コレクションに使用されるファブリックは、コレクション限定ものを含め500種類。クリスチャン・ディオールが魅力を感じたという直観的な理由で選ばれていました。しかし選んだ時点では、クチュリエは次のラインがどのようなものになるかを考えていません。

数週間後、各ファブリックが5メーターずつスタジオに届けられます。アトリエに貴重なスケッチが手渡され、トワルの作業が始まり次第、クリスチャン・ディオールが第一候補の生地を選び、続いて第二候補を気まぐれに選びます。選ばれた生地はその後、「ラベリングされ、カテゴリー、カラー、そして可能であればサプライヤー順に並べられました」と、クチュリエは述べています。「ファブリックはスタ

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1957 春夏 オートクチュール コレクションを作り上げた、多彩なファブリックが保管されています。

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1949 秋冬 コレクションのためのファブリック選び。

「ファブリックは私たちの夢を表現するための唯一無二の手段であり、アイデアの原動力です。インスピレーションの出発点となることもあります。そこから得たインスピレーションだけで作り上げたドレスが数多くあります」
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30 Avenue Montaigne

モンテーニュ通り30番地の中心部に足を踏み入れてみましょう。「ミツバチがひしめき合う小さな巣箱」のようなこの場所で、75年前にクリスチャン・ディオールの伝説が生まれました。