ルック 102012 秋冬 オートクチュールクリエイティブ ディレクターとして初のオートクチュール コレクションを手がけたラフ・シモンズは、メゾンの根源的なコードとその最もアイコニックなデザインである「バー」スーツを分析しました。あらゆる角度から再解釈が加えられました。バスク(ペプラム)は本来の用途に沿って使用されるほか、よりさりげない方法としてコートなどの意外性のあるアイテムにあしらわれました。 クリスチャン・ディオールは、彼のコレクションショーが観客たちの関心を呼び覚ますようなデザインに彩られるよう心を配っていました。 「突然、シュミーズ ドレスや、雑誌向きの華やかなモデルが足りないことに気づきます。これを『トラファルガー』と呼んでいます。レッドのドレスを追加しないといけない気がするのです」 ラフ・シモンズもこの伝統を取り入れ、ルック 10を生み出しました。「非常にエネルギッシュで、有益なカラー。これは生命の色です。私はレッドが大好きです。ほぼすべての顔色を引き立たせますし、どんな時でも活躍します」 クリスチャン・ディオール『Little Dictionary of Fashion』、1951年© Laziz Hamani ; © Henri Lavorel ; © Association Willy Maywald/ADAGP, Paris, 2022